本のあらすじ
ダグを抱きしめないでください。ダグはハグが好きではありません。
彼は、挨拶のハグ、試合に勝った時のハグ、誕生日のハグも絶対に好きではありません。
彼はハグが『Too squeezy(ギュッとしすぎ)』『Too squashy(閉められすぎ)』『Too squooshy(グニャグニャしすぎ)』『Too smooshy(フニャフニャしすぎ)』と考えています。
彼は代わりにハイファイブ、またはローファイブ、サイドファイブ、ダブルファイブ、または回転ハイファイブを望んでいます。
ハグの好きな人は誰???
調べる方法は 1 つだけ。
『相手に聞くこと』
人それぞれ好き嫌いがあるからです。
相手の意思を尊重し、相手が望む対応をするように理解・行動することが大切なのです。
ただし、彼がひとつだけ好きなハグがあります。
それは寝る前にギュッとしない軽いハグをママとすること。
レビュー
日本にはまだハグをする習慣がないですが、今後欧米化していく中で必ずこの問題が出てくると思います。私が初めてカナダに来た時にオロオロしたのは、このハグでした。
最初に語学学校に通っていた時、アジア人以外はみんなハグをしてきます。メキシカンやイタリアンはホッペをくっつけてチュッとキスの音を出したりするので、慣れるまで硬直していましたし、どちらかと言えば苦手だったかもしれません。
14年以上経った今は、ハグが大好きです。少し顔見知りの間柄でも「またね〜」とハグするのは普通ですし、逆にハグすることにより関係がキュッと近くなる気がするからです。
コロナ中はエアーハグなんて言って、距離を置いてお互いにハグの振りをしてまでハグが出来ないことを残念がっていた記憶があります。パーソナルスペースが広い日本人にとっては考えにくいですよね。
実は、7歳のステップサンはキスが大嫌い。
両親に軽くキスされただけでも泣いて嫌がります。これは彼が3歳の頃から未だ変わっていません。
彼の場合、ハグは大丈夫らしいのですが、実の母親にもキスはさせないようです。
私の息子は愛情表現のつもりでキスをして嫌がられているので不思議に感じていたことでしょう。
人には境界線があって、相手の安心できる距離を最初に尋ねてるべきであること(人が扱われたい方法で対応する=理解・同意すること)を伝えたくてこの本を借りました。また、自分の快適な境界線を人に伝えることの大切さも伝えてくれている本でした。
ワンフレーズ ピックアップ
Can I hug you? (ハグしてもかまわない?)
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