
こんな絵本
四肢に障害を持ち、車椅子を使用しているエマが自分らしく生きている前向きな姿を描き、自己肯定感と多様性の受容をテーマにしており、自己受容、他者の尊重、そして社会的包摂の重要性を子供たちに伝える優れた作品として高く評価されています
推しポイント:
- 多様性と受容のテーマ: エマは「すべての人の体が価値あるもの」であることを強調しています。
- 自己擁護と境界設定: エマは、自分が必要とする助けを自分で決める権利があることを示し、他者に対して自分の境界線を明確に伝える重要性を教えてくれます。
- 社会的変革への参加: エマと彼女のクラスメートは、美術館にスロープの設置を求める手紙を書き、社会のアクセシビリティ向上に貢献します。
絵本のストーリー
物語では、エマのクラスが美術館を訪れる際、入口にスロープがないため、彼女だけが裏口から入らなければならない状況に直面します。
さらに、友人のチャーリーが過度に手助けしようとすることで、エマは自分の境界線を主張し、自己擁護の重要性を学びます。

Charley was trying to help. But he wan’t helpingー he was making Emma feel small.
(チャーリーは助けようとしたのですが、それはむしろエマを劣っていると感じさせてしまった)Awesomely Emma
エマは健常者でも、それぞれ能力が違うことをチャーリーに説明し、障害者であることを悲観することは全くないと告げています。
No bodies are wrong. All bodies are right!
(間違った体なんてない。すべての体は正しい!)
どんな体の特徴を持っていたとしても尊重されるべきだというメッセージを伝えています。特に、障害の有無に関わらず、すべての人の体が素晴らしいものであることを強調しています。
そんな中、健常者のチャーリーが障害者のエマを助けられること、とは?
レビュー
身体障害者であるエマは自分で出来ること出来ないことをしっかり理解し、人に甘えることなく自立しており、自分の考えをはっきりと伝えることができる勇敢な女の子です。
「障害者」であることは、健常者にはできることができないけれど、逆に健常者にはできないことができる。障害と共に生きる自分であることに誇りを持っていることを伝えています。
自尊心を保つために自立しようと努力している姿は人として尊敬すべき態度であり、私たちがすべきことは障害者が私たちと同じように自立して生活できるような環境を作っていくことだと思います。
チャーリーから見たエマの物語を紹介しましたが、こちら⇧はエマが主人公の物語です。
ワンフレーズ ピックアップ
Yes, my body works differently, and I love being me. Because ME is an awesome thing to be.
(私の体は他の人とは違う動きをするけど、自分であることが好き。だって私でいることは素晴らしいことだから)Awesomely Emma
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