本のあらすじ
バーナードがママとパパに話しかけると「Not Now(忙しいから後にして)」と、相手にされません。
バーナードは庭にモンスターがいるよと伝えますが、本気にされません。
バーナードがモンスターに話しかけると・・・
モンスターはバーナードをペロリと食べてしまいました。
モンスターは家に入ってお母さんを驚かせようとすると・・・「バーナード、Not Now!忙しいから後にして」とあしらわれてしまいます。
モンスターはバーナードの為に用意された食事を食べ、テレビを観て、バーナードのマンガを読みオモチャで遊んでいるとママが「ミルク飲んで寝る時間よ」と告げます。
モンスター:「でも、僕モンスターだよ」
ママ:「バーナード、いい加減にしなさい。Not Now。寝る時間よ」
レビュー
なんとも恐ろしい顔をしたモンスターにあっさり食べられてしまう少年バーナード。
この意外な展開のストーリーに私も息子もいっきに魅了されました。文章も物語もとてもシンプルな絵本ですが、伝えようとしているメッセージはとても大きな気がします。
忙しい日々の生活の中で、つい子どもが親の関心を求めている時に常に対応してあげられる事は難しいです。しかし子どもの要求を後回しにしてしまうことで、子どもたちは孤独を感じ感情的に満たされず、心の成長に影響を及ぼすことがあると言われています。
これは、子どもに関心を寄せていないと、いつの間にかモンスターになっているよ!と、両親に対して忠告する意図もあるのでしょうか?
家事や携帯を見ている時間の重要性を再評価して、子どもと過ごす時間を優先することが大切だと気づかせてくれる絵本です。きっと子どもはモンスターに食べられちゃった!くらいにしか感じていないと思いますが(笑)
3歳半の息子も『Look what I can do! Mommy!』を連発し、忙しい時は「もう、わかったよ」と言いたくなるくらい面倒な時もありますが、息子がいつの間にかモンスターになってしまっていないように、私も気をつけようと思います。
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