七夕とは年に一度だけ天の川(Milky way)を渡って出逢える「おりひめ」と「ひこぼし」の愛の物語。中国の物語が日本だけで語られているわけではなく、ヨーロッパや世界各地で七夕の星座や天の川にまつわる話が語り継がれているそうです。同じ星を通して、世界中の国でそれぞれのストーリーが生まれていたなんてとてもロマンチック。今回は日本の七夕のお祭りを題材にして日本の文化や家族のストーリーを紹介する絵本です。
本のあらすじ
ケイコ達は浴衣を着て七夕祭りへと向かいます。
ケイコとお母さんはおばあちゃんを見失ってしまい必死で探します。
無事におばあちゃんも見つかりかき氷を食べながら七夕祭りの花火を見る3人。
レビュー
七夕とは年に一度だけ天の川(Milky way)を渡って出逢える「おりひめ」と「ひこぼし」の愛の物語。この時期に合わせて日本の全国各地で開催されている七夕祭りは色鮮やかな「吹き流し」が幻想的でとても綺麗ですよね。
もともとは中国からきた七夕の伝説が日本の「棚機(たなばた)」という行事と重なり、宮中行事(皇居での行事全般のこと)として七夕行事が行われるようになったことが始まりだそうです。
七夕まつりの詳しい説明は「京都のえんむすびの神様 地主神社さま」にありました。
https://www.jishujinja.or.jp/tanabata/world
次回、夏に帰国した際には息子を夏祭りに連れて行ってあげたいと思います。日本の花火大会は、それぞれの地域の伝統的な文化やお祭りと結びついていて、日本独特の豊富な色彩と繊細なデザインの花火は世界から見てもとても魅力的だと思います。縁日や吹き流しなど、日本の七夕祭りの楽しい様子がイラストから伝わってきます。お祭りの途中で見失ってしまったおばあちゃんを道の反対側で見つけ、人混みを掻き分けて渡りやっと出会えたという七夕ならではのストーリーでした。
短冊に書いたおばあちゃんのお願い事が叶うところもほんわかします。