『自由であること』には、責任が伴う。飼い犬の立場を捨て自由{自分で行動を決め責任をとること)を味わったからこそ、現実の厳しさや、飼い犬であったことの甘え、鬱陶しいとすら思っていた飼い主の愛情に気づいたワンコ。親子の関係にも置き換えられるリレーションシップに大切なポイントを教えてれます。
本のあらすじ
芸を教えられたり、無理矢理に着させられたコスチューム、ダイエットフードや紐に縛られた「飼い犬生活」にうんざりしたワンコは自らの意志で家を出た。
ちょっと!
そこのあなた、迷子犬のポスターを見てますね。
彼は迷子ではないんですよ。
なぜ知っているかって?
そう、そのハンサムボーイはここにいる僕だ。
えっと、それは昔の・・・僕が自由になることを決める前の写真。
おやつを貰うために
僕はひっくり返ったり、お手をしたり、ダンスをしたり・・
サーカスの動物と違いに気づくまで楽しんでました。それは、彼らは少なくとも芸をして大勢の観客に崇拝されるという特典があること。
無理矢理に着させられた”可愛いコスチューム”はなんの意味もない
レビュー
”裸になりたい時になれるし、食べたいものを食べる、どこでだってうんこできる。”
と、家出をして自由を満喫していたワンコですが・・・そんな時に元飼い主が他の犬を連れている場面に遭遇!自ら放棄した「飼い犬」の立場の犬(ドッグシッターの犬)に嫉妬するワンコ。
自ら選んだ自由な生活ですが、飼い主が恋しくなり、また「飼い犬」に戻ることを決めたワンコですが・・・はたして元飼い主はワンコを迎え入れてくれるのでしょうか?
『自由であること』には、それに伴う責任がついてくると言います。飼い犬の立場を捨てて自由になった彼には路上の危険な生活と空腹が必須となる。それとも無償の愛情と安全な生活はあるが、自由には行動できない。
一度、自由を味わったからこそ、現実の厳しさや飼い主の愛情に気づいたワンコは、自ら愛する飼い主の元へ戻り『リレーションシップとはお互いに尊重すること(妥協ともいう)が大切』だと学んだ。
犬に置き換えていますが、子どもの自立心にも置き換えられる話なのではないかと思いました。
なんでも自分でやりたい!自立したい!自由にしたい!生後2年ほどで驚くほど自我が生まれる子ども達。こういった自立心はとても大切だし、どんどん挑戦していってほしいと思う。
一方で、可愛いがあまりつい先回りして口うるさく言ってしまい、このワンコのように子どもに鬱陶しいと思われてしまいがちなのではないだろうかと、まるで飼い主の気分になりました。
子どもの自立を尊重できる、そして失敗して挫折しても「いつでも帰っておいで」と、温かく迎え入れることが出来る両親でいようと思いました。
ワンフレーズ ピックアップ
・Brake free = 自由になる
・Relationships are all about compromise = リレーションシップは妥協が全てだ
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