えいご絵本ナビ

バイリンガル子育てー英語/日本語絵本の読み聞かせ続ける効果とメリット

英語の絵本を読み聞かせることが子どもの英語の習得にどんな効果があるのか、実際に2ヶ国語で子育てしながら感じた英語(日本語)絵本の読み聞かせがもたらす効果とそのメリットを実際の体験談を交えて解説いたします。

カイママ
カイママ

本文を読む前に、『子どもに絵本を読み聞かせる機会は自分で本を読み始める6歳くらいまで』と頭のどこか隅に置いて読み進めてください。

聴覚から得られる英語絵本の効果

言語を習得する過程は「聞く」「話す」「読む」「書く」の順に必要な経験であり、耳が慣れることは言語を習得する第一段階です
英語習得の基盤を作る

0から4歳頃までは特に子どもが大人の言葉をじっと聞いて言語を習得する時期だと言われています。10歳以前に耳を多言語に慣らしておくと子どもの言語習得がスムーズにいくと言われています。

子どものこの時期(0〜6歳)はインプットの時期なので、とにかく聞かせることで後のアプトプットに大きく違いが出ると思います。

カイママ
カイママ

大人になってから英語を聞ける耳にするにはなかなか大変なのを実体験としてあるので、絵本を読み聞かせるだけで言語習得が楽になるのならやらない手はないと続けています。

英語のリズムを掴みやすくなる

言語にはその言語特有のリズム(音韻)があり、小さな子どもたちは、それらの音を自然とキャッチできる能力が高いと言われています。リズムが掴めると言語を音の塊から単語の塊に聞き分けらえるようになり、ボキャブラリーや言い回しの習得・理解が早まると言われています。

英語を直感で捉えられる

この感覚は、自分の母国語の感覚(例えば「が、は、と、へ」などの使い分けで何が正しいとは哲学者でも説明ができないと言われているほど)が各言語ではあり、小さい頃から英語の文章を聞いていると、直感で英語を捉えられるようになるということです。

歌の絵本はファーストブックにオススメ

英語の歌の絵本は興味を惹きやすい
子どもの耳が英語に慣れる

耳が慣れると、英語を音の塊から単語のつながりの塊へと理解ができていき英語の習得が早まります。単語がキャッチできれば文法も掴めますし、そのままコピーして使うと自分の言葉として習得できるのです。

2歳半で3ヶ国語を話せる?

話せます。実際に私の友達の娘さんは息子と同じ歳の2歳半で、すでに3ヶ国語を使い分けて話しています。中国語で話しかけられれば中国語で、日本語、英語も同じです。発音も全てネイティブのイントネーションです。彼女の家は中国人のご両親が同居していて、赤ちゃんの頃からお婆さまがたくさん中国のお歌やお話しを聞かせインプット。大好きなママと6歳年上の大好きなお姉ちゃんは日本語で会話。保育園では英語を全てネイティブスピーカーからインプットされているのでアプトプットの発音もパーフェクトなのです。彼女の言語教育の徹底ぶりは本当に素晴らしいです。

そんな事を聞くと、英語の発音に自信がないから読み聞かせをしたくないと思いましたか?私も自分の日本語訛り英語で英語の絵本を読むことを気にしていましたが、そんなこと気にしているのは実は自分だけでした。

実際に生活していると、周りは訛りのある人だらけ。LAなど都会に行けば行くほど多人種で会話する機会が多いです。お互いの訛りが強くて会話が成り立たないけど愛想笑いしてるなんてこと日常茶飯事です。訛りも慣れるとわかってくるようになるので色々な訛りのある英語を聞かせあげることもオススメです。

カイママ
カイママ

英語圏では自分の育った地域特有の訛りがあることが当たり前発音ではなく英語のリズムや感覚を教えていると割り切って一緒に楽しむことが大事!日本語訛りの英語で堂々と読み聞かせることをお勧めします。

視覚から得られる英語絵本の効果

人は五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)から情報を読み取る内の80%は視覚から吸収すると言われています。「百聞は一見にしかず」とは正にこのことですね。
視覚で捉えることでより記憶に残りやすい

幼少期の子どもは、意味が多少わからなくても絵や音を通して意味を推測する能力に長けています。イメージから状況を推測したことでより自分の表現として定着しやすいそうです。

言葉の習得が早まる

「物」とは違って、通常は経験しないと言葉として習得しづらい「概念」を表す言葉を覚えられるのは絵本や動画で状況を視覚で見たとき。さらに自分が言葉が表していることを経験することによって忘れない記憶となります。

上記ふたつが実際に息子に新しい言葉を記憶させることにつながった英語絵本があります。

イヤイヤ期真っ只中の息子はHappy, Mad, Sadなどの言葉は知っていましたが、実際に自分が怒った時のこの感情を言うのだと頭の中で言葉と意味がつながった時に、泣くのを中断して「Yes, I’m mad」と言っていました「Mommy…I’m sad」と他の感情を表す言葉も使い始めたのはこのすぐ後です。

実際に息子が「概念」と言葉がつながった瞬間

怒るという言葉と自分の状況が重なった時にハッとした顔をしていました
色彩感覚が鍛えられる

それぞれの歴史や文化が違うように、その国ならではの色使いがあります。その国で流行るイラストのタッチ(日本とアメリカのアニメの違い)なども絵本から学べます。小さな頃から多くの色彩に触れることで自然と色彩感覚が増えるそうなので、お気に入りのイラストの絵本をインテリアとして置くだけでも効果があると思います。

文字をイメージで記憶する

指で文字をなぞりながら絵本を読み聞かせしていると、1歳くらいで文字は読むものだと理解ができると思います。2歳くらいになるとアルファベットと数字の違いはわからないもののキャラクターの存在に気付きます。息子は2歳半でアルファベットと日本語の文字の違いがわかるようになり始めて、日本語が記載されているパッケージなどを台所で見つけると「It’s Japanese」と言い始めました。読めないのにどうしてわかるのかと不思議ですが、彼はきっとイメージで文字を記憶しているのでしょう。一般的に3歳くらいから文字に興味を持ち始めるそうなので、その前に文字に多く触れることが「文字を読む」ことの近道になることは間違いないと思います。読書ができるレベルにまでなると言語は忘れにくくなるそうです。

英語絵本だからこその効果

生きた英語が身に付く

日本の英語の教科書の英語は使えないと多くの方がご存知だと思います。使えないわけではなくておかしくはないけど「コンニチハ。ハジメマシテ。ワタシノナマエハマイクデス。」と日本人同士では挨拶しないですよね?メールなど文章を書く場合には、学校で習った英語がしっかり使えます。文法として知っておく英語は学校で習うので、家庭では普段使う日常会話の英語を身に付けておくのも大切だと思います。

自然と英語の単語や言い回しを覚える

絵本のように決まった定型文や言葉を繰り返す事は記憶力を司る脳の海馬に影響し記憶が定着しやすい効果があります。しかもその海馬が一番能率よく働くのは心身ともにリラックスできる状況だそうです。安心できる家で大好きな両親が英語絵本を読み聞かせる(一緒に楽しむ)ことこそが最高の英語学習方法なのです。

一緒に本を読んでいると、どの単語や言い回しをそれに適したシチュエーションで説明することができます。例えばお月様の絵本を読み聞かせしたら、一緒に月をみる機会があった時に「Moon」や「Good night」という単語を使ってみることにより絵本で出てきた英単語が現実とつながりやすくなります。

世界の文化や考え方を学べる

絵本にはその国の文化や歴史が背景に、それぞれの国の考え方や価値観が表されています。価値観や常識は国によって違うということを小さな頃から触れることで、より豊かな想像力や発想力を育むことができます。またそれぞれの違いを認めることで自己、他者受容の基盤ができていると人間力のある、柔らかい頭の考え方がでる子どもに育ってくれると思います。

子どもと一緒に英語の勉強

英語の絵本は大人もと勉強になることが多いです。英語でも国によって表現や言い回しが違います。お子さんに読み聞かせる前に自分のために下調べするのも楽しめる方法のひとつかもしれません。

ユダヤ教のハヌカーという祭事を紹介した本『How Do Dinosaurs Say Happy Chanukah?』は息子と一緒に世界の常識(ハッピーハヌカーについて)を知ることができ感動しました。

ユダヤ教のハヌカーという祭事を紹介した本

How Do Dinosaurs Say Happy Chanukah?

カイママ
カイママ

新しい本をたくさん買ってあげるより子どもの性格や特性に合わせたお気に入りの英語絵本を見つけてあげることが一番効果があると思います。

コミュニケーションが取れる効果

絵本を一緒に読むことで話題を共有できる

英語絵本の読み聞かせの一番の効果は「子どもとのコミュニケーションのツールになる」ことです。

英語に限らず、子どもに何かを勧めたい時、親は子どもが好きになってくれるように、楽しいと思ってくれるようにと一生懸命プレゼンしますよね。選ぶか選ばないかは子ども次第ですが、楽しさを教えてあげるのは親の役目だと思います。

一緒に笑えること、同じ話題について話すこと、時間を共有すること。
みなさんは1日に何分、何時間お子様と向き合っていらっしゃいますか?

最後にまとめると・・・

プロフィールにも少し書きましたが、現在2歳の息子に日本語を教えることに苦戦しております。

子どもをバイリンガルに育てるということは決して簡単ではないという事を子どもを産む前の自分に教えてやりたいです。しかし、ここで私が諦めたら息子は日本語を習得するチャンスを逃すことになるので、毎日出来ることを出来る範囲で続けています。

やはりその中のひとつが日本語の絵本を読むこと。冒頭にも書きましたが、子どもが自分で文字を読み始める年頃になれば、一緒にベッドで絵本を読みたくても断られることでしょう。そう思うと寝る前の10分がとても貴重な時間に思えるのです。

息子は耳がいいので「タッチペン」と「うたの絵本」がお気に入りです。やっと日本語の絵本に興味を持ってくれたので日本から取り寄せて本当によかったと思いました。子どもが多少興味なくてもいつか必ずヒットが見つかると思います。

英語の絵本を読み聞かせることでお子さんの多言語教育の基盤を作ってあげましょう♪

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