ファンタジー・SF絵本

The Visitor

The Visitor
Author: Antje Damm
Illustrator: Antje Damm
Published: June 1, 2019
ISBN: 1776571894
ISBN13: 978-1776571895
Age: 4歳
Page Count: 32
Goodreads ID: GoodReads.com
Publisher: Gecko Press
Product Details Publisher ‏ : ‎ Gecko Press (June 1, 2019) Publication date…

ニューヨークタイムズ【ベストイラストレーションブック】に選ばれたこの絵本は、孤独な女性の人生に小さな子どもが光と色をもたらし、真っ暗だった彼女の世界に色と光がさしたことを視覚で感じとれる、貼り絵で立体感を出したアートワーク手法で描かれています。

本のあらすじ

エリーゼは蜘蛛も人も木も怖い。だから、彼女は昼夜を問わず外出することはありません。

エリーゼは蜘蛛も人も木も怖い。だから、彼女は昼夜を問わず外出することはありません。

ある日、窓から紙飛行機が飛びこんできて、彼女の足元に落ちました。


次の日、エリーゼの家のドアをノックする訪問者が・・・

彼は紙飛行機を探しにきたと言います。


エリーゼは小さな訪問者と一緒に本を読んだり隠れんぼをして遊んだり、何年か振りに誰かとの楽しい時間を過ごします

男の子が帰った後、エリーゼは紙飛行機をひとりで作って幸せな気持ちに浸るのでした。

レビュー

遠い昔、素敵なドレスを着てダンスパーティーに行ったと話すエリーゼが、いつから人を怖がり家に閉じこもってしまったのか・・・という少し複雑なバックグラウンドがあります。しかし、エリーゼは突然紙飛行機を追いかけて訪れた小さな訪問者に動揺しながらも、その少年を家に迎え入れ彼を思いやります。

人が怖かったエリーゼが、男の子が家に帰らなければならないことを悲しく思い、また少年が訪れてくれるようにと、その晩ひとりで紙飛行機を作る彼女の顔には笑顔が見られ、真っ暗だった家に光と色が戻ってきました。

純粋で無垢な子どもが、孤独で淋しかった彼女の人生に明るい光をもたらしたのです。

人はひとりでは生きられない。人を思いやる優しい気持ちや気遣いが、人生をより豊かで充実したものにしてくれ、幸福感や生きがいを得ることができると教えてくれる素敵な英語絵本です。

ピックアップ ワンフレーズ

When it grew dark that night, Elise knew exactly what she wanted to do.
(外が暗くなったその晩、エリーゼは自分が何をしたいのかを正確にわかっていました。)

The Visitor

“Grew dark” = 暗くなる

Grew = Growの過去形

Grewは育つの過去形ですが、dark(暗くなる)ことが促進するという意味で「暗くなる」という表現になります。ちなみに真っ暗闇のことをpitch-black(ピッチブラック)といいます。

Grew dark の例題
The daylight faded fast and it grew dark as night.
(日の光は急速に消え、夜のように暗くなりました。)

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