本のあらすじ
All birds are born to fly.
(すべての鳥は飛ぶために生まれるんだ)
ベイビーバードは他の兄弟バード達とは少し違っていました。
片方の羽が小さく曲がっていたのです。
その為、ベイビーバードは上手く飛ぶことができませんでした。
兄弟たちが飛び立つのを見て、後をついていこうと飛び立ちます。
しかしそのまま地面に急降下。そんな時、ベイビーバードは空を飛ばない水鳥(オオバン)のCooterと出会います。
ベイビーバードは水鳥の背中に乗り、水の上をすごいスピードで泳ぎ大喜び。
そこで、「空を飛べなくても人生を楽しめる」と言う考えに辿り着きました。
レビュー
この絵本は空を飛べないベイビーバードと空を飛ばない水鳥の友情物語です。お互いに助け合い、違う考え方を学び、人生の困難を克服するのに大きな影響を及ぼすのが「友情」だと伝えています。
お互いに考え方や環境が違っていても共感しあい、励まし合い、悩みを家族以外で人生を共有しあえる友達を持つのは人生の大きな宝だと思います。
ベイビーバードは空を飛ぶことに障害がある小さく曲がった片方の翼を持ちながら、決して諦めず努力する姿に感動します。
「ありのままの自分自身を受け入れることが大切」とう大きなメッセージも隠れています。
自分の夢を達成するため(現状を変えるため)に「べきである(固定観念)」という考え方を変える事が必要な時があると教えてくれています。
私も若い頃は「こうでなければならない」という考え方の持ち主でした。そして人の話を真剣に聞き入れることも難しかったです。
それは何故かというと、やはり「ありのままの自分を受け入れることが出来なかった」からなんですよね。
『私はわたし』と考えられるようになってからは、不思議と相手の意見も聞き入れることが出来るようになりました。
他人の考え方や価値観を知ると、「あ、そうか。こんな考え方もあるんだな」と、固執していた自分を見直すきっかけになります。